中学受験コラム
塾に通っているのに成績が上がらないのはなぜか。家庭学習で見直す4つのこと
差がつくのは、授業の時間ではありません
「毎週ちゃんと塾に通っているのに、クラスも偏差値も上がらない」。私たちが無料相談で最もよく伺うお悩みです。
中学受験の塾は、1週間で扱う量がとても多く、授業はあくまで「新しい内容に出会う場」です。その内容を自分で解ける状態にするのは、家での復習です。同じ授業を受けても成績が分かれるのは、家庭学習の質と進め方が違うからです。
ところが家庭学習は、塾の先生からは見えません。自己流のまま何か月も続いてしまい、「頑張っているのに上がらない」状態が生まれます。ここからは、私たちが毎週の伴走で必ず確かめている4つのポイントをお伝えします。
見直し1 何を残し、何を捨てるか
塾の宿題を全部、同じ熱量でこなそうとしていませんか。成績が伸び悩むお子さまほど、すべてを終わらせることが目的になり、一つひとつが浅くなっています。
大切なのは、今のお子さまにとって点数につながる問題を選ぶことです。基本問題で取りこぼしているのに、難しい応用問題に時間をかけても成績は上がりません。
判断の目安
- テストで正答率が高いのに落とした問題は、最優先で残す
- 今の偏差値帯で正答率が低い問題は、いったん後回しにする
- 「やったけれど解けなかった」問題は、捨てずに印をつけて翌週もう一度
見直し2 どこまでやれば「復習できた」と言えるか
「復習した?」と聞くと「やった」と答える。けれども、もう一度解かせると解けない。これは、復習の終わりの基準が決まっていないために起きます。
解説を読んで「わかった」と感じた段階は、まだ復習の途中です。私たちは、何も見ずにもう一度解けたところを「復習できた」と定めています。できれば、数日空けてもう一度。ここまでやって、ようやくテストで使える力になります。
見直し3 週テストは「直し方」で差がつく
週テスト(マンスリーやカリキュラムテストなど)は、点数を見て終わりにしてしまうと、ほとんど意味がありません。テストは、家庭学習のどこに穴があるかを教えてくれる、いちばん正確な材料です。
- 間違えた問題を「知らなかった」「時間が足りなかった」「うっかり」に分ける
- 「知らなかった」は、その単元の基本問題まで戻って解き直す
- 「うっかり」は、どこで間違えたかを本人の言葉で書き出す
- 次の週のやることリストに、直しを必ず組み込む
この直しを毎週続けられるかどうかが、半年後の成績を大きく分けます。
見直し4 家で解けるのに、テストで解けない理由
「家では解けていたのに」という声も、とても多く伺います。理由はたいてい、家で解いたときに何かに頼っていたことです。解説を見ながら、ヒントをもらいながら、時間を気にせず。この状態で解けても、テストでは再現できません。
家庭学習の中に、時間を計って、何も見ずに解く場面をつくってください。テストと同じ条件で解けたものだけが、本当に「できる」問題です。
親が毎日見きれないときは
ここまでの4つは、言葉にすると簡単ですが、毎日続けるのは簡単ではありません。共働きで時間がない。言うとぶつかってしまう。中学受験の経験がなく、何をどこまでやらせればいいかわからない。そうしたご家庭はとても多くいらっしゃいます。
だからこそ私たちは、親御様に代わって、この4つを毎週お子さまと一緒に進めています。テストの結果から今週やることを決め、毎週の1対1面談で進み具合とつまずいた箇所を確かめ、やり切るところまで付き添います。親が言うと反発してしまうことも、コーチからなら素直に受け止められることがよくあります。
在籍している生徒の偏差値は20台から70台まで幅広く、これまで勉強の習慣がまったくなかった生徒ほど、家庭学習が回り始めると大きく変わっていきます。